畑わさびの新害虫ミドリサルゾウムシの生態と防除対策

 岩泉町において、ミドリサルゾウムシCeuthorrhynchus diffusus Hustache)が畑わさび栽培圃場で多発し、畑わさびを食害する害虫として初めて確認された。本種は成虫で越冬し、年1化の発生である。成虫は、融雪間もなく活動を始め、畑わさびの花茎や葉柄の内部に産卵する。幼虫は5月中旬には見られ、6月上旬には老齢幼虫が葉柄を脱出して土中に潜る。


写真1 被害を受けた畑わさび株
葉柄が黒変して生育不良

写真2 葉柄内部に食入する幼虫

写真3 ミドリサルゾウムシの成虫
(体長2.0〜2.2mm)

図1 ミドリサルゾウムシの各態の発生消長
(H12 岩泉町門地区、株の分解調査による)

図2 ジメトエート粒剤による防除効果
(H13 岩泉町門地区、株の分解調査による)
4.25 ジメトエート粒剤6kg/10a処理

 卵は4月下旬から確認され、5月上〜中旬に産卵盛期となる。幼虫は5月下旬から出現し、6月上旬には老齢幼虫による脱出孔が見られた。

 産卵開始期にあたる4月下旬〜5月上旬に、ワサビクダアザミウマ防除剤であるジメトエート粒剤6kg/10aを全面散布すると、産卵数、幼虫数が無処理区より少なく抑えられた。

 担当研究室
 病害虫部 病理昆虫研究室
 〒024-0003 北上市成田20−1
 TEL. 0197-68-4424、FAX. 0197-68-4316

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