大豆 緑色の濃い豆腐向け特産大豆「青丸くん(東北141号)」

 大豆「青丸くん(旧系統名:東北141号)」子葉色(緑色)が市販品種より明らかに濃く、特徴ある大豆製品に仕上がる。成熟期は「スズカリ」並で県内でも広く栽培でき、機械収穫適性も高い。

表1 「青丸くん」の主な特性
品種・系統名 青丸くん 岩手みどり 秘  伝 スズカリ 来 歴
 母親:「赤青D165」
 父親:「タチユタカ」

交配年:平成2年
育成地:東北農業試験場

・熟期は市販品種より20日程度早く収量性も優る
・耐倒伏性は「スズカリ」並で着莢位置が高く、機械収穫適性が高い
・「スズカリ」より褐斑粒は発生しやすい
開花期 (月/日)   7/26  8/6  8/2 7/22
成熟期 (月/日) 10/12 11/6 11/3 10/14
主茎長 (cm)   81  133  118   82
稔実莢数 (莢/u)  644  392  305  700
子実重 (kg/a) 28.9 12.5 13.7 37.4
対標準比 (%)  231  (100)  109  299
対比較比 (%)   77   33   37  (100)
百粒重 (g) 28.7 37.2 44.7 32.8
外観品質 中中 中下 中中 中中
倒伏程度
最下着莢高 (cm) 16.8 32.3 36.1 12.5
SMV抵抗性
同上抵抗性レース C、D A、B
※SMV:ダイズモザイクウイルス

図1  「青丸くん」と市販品種の子葉色(左)、種皮色(右)
 種皮色、子葉色はともに緑色で、子葉色は市販品種より濃い。



(左)
上より順に「岩手みどり」、「青丸くん(東北141号)」、「秘伝」

(右)
上:岩手みどり、左下:秘伝、右下青丸くん(東北141号)
表2 豆腐加工評価(岩手県工業技術センター)
品種・系統名 適性凝固剤 重点豆腐官能評価
濃度(mM) 物性 甘み・コク 渋・エグ味 色調 表現系
スズカリ  8.0〜12.0  自重で 変形 淡 黄 あっさり
青丸くん  8.0〜10.0 変形せず 黄 緑 中 間
秘 伝  5.0〜 7.0 変形せず 淡黄緑 甘・コク
岩手みどり  6.0〜 9.0 変形せず 淡黄緑 中 間
注)適正凝固剤濃度:豆乳濃度をBrix10%に調製。凝固剤には塩化マグネシウムを使用。

 豆腐の色(緑色)も市販品種より濃い。市販品種と同様に適正凝固剤濃度が低めでその幅はやや狭いが、豆腐としての物性や官能評価に問題はない。

 担当研究室
 園芸畑作部 野菜畑作研究室
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