生物農薬「シュードモナスCAB-02水和剤」の
特性と使用上の留意点

 シュードモナスCAB-02水和剤(商品名:モミゲンキ水和剤)は、種子消毒または覆土混和によって水稲育苗期の重要病害であるイネもみ枯細菌病(苗腐敗症)および苗立枯細菌病に対して、従来の化学合成農薬に優る防除効果を期待できる。また、本剤は生細菌を主成分とする生物農薬であるので、有機または減農薬栽培に使用できる。

★モミゲンキ水和剤
主成分  シュードモナス属細菌CAB-02菌株((独)農研機構近畿中国四国農業研究センターで分離されたもの)
作用機作  主成分の細菌がイネのもみや根の表面で分泌される栄養分を利用するため、種もみに定着させておくと、病原菌との栄養的な競合によって、イネ根部での病原菌の増殖を抑制する。
安全性  人畜・魚類に対する毒性はない。また、蚕やミツバチ、マルハナバチ等に対する影響なし。
 稲以外の作物(麦、大豆、芋類、葉根菜類、花卉球根類など25種類の有用作物)に対する病原性もない。

効果的な使用法(化学農薬との体系処理)


24時間浸漬

 浸種で十分に吸水させた種籾を薬液(500倍液、浴比1:1以上)に一晩漬けてから催芽する。

イネもみ枯細菌病による苗腐敗症に対する
モミゲンキ水和剤の防除効果

脱水後湿粉衣

 催芽済みの種籾を脱水後、乾燥重量に対して5%相当量を湿粉衣する。処理後は風乾せずそのまま播種する。

覆土混和

 覆土用土壌1リットルあたり10gの薬剤を混和し、覆土する。混和処理は必ず当日に行う。
いずれの処理もカスミン粒剤覆土混和より防除効果が高い

(使用上の留意点)
1)使用まで冷暗所保存とし、使い切りとする。
2)混用または併用できない薬剤があるので、薬剤の袋裏の注意書きをよく読むこと。
3)薬剤処理後の低温(12℃未満)や極端な高温(35℃以上)、また,種籾や土壌の乾燥は本剤による防除効果の低下を招くので行わない。
4)本剤の主成分は生細菌であるが、廃液は次亜塩素酸ソーダ等で殺菌後、沈殿物は適正に処理すること

 担当研究室
 病害虫部 病理昆虫研究室
 〒024-0003 北上市成田20−1
 TEL. 0197-68-4424  FAX. 0197-68-4316

「研究レポート」H14目次へ
No.167へ No.169へ
トップページへ