ひえの無農薬水田移植栽培技術

 ひえ「達磨」(盛岡市厨川在来)は短稈で脱粒性難のため機械適応性が高く、水田移植栽培できることを確認した。作業体系はほぼ水稲と同様で、播種量20g/箱(乾籾)、育苗期間20〜25日、収量は390kg/10a(全刈り収量)であった。

1.播種〜育苗
田植機での移植の様子


動力付き除草機


自脱型コンバインでの収穫作業
用 土 人工培土を使用する(山土は使わない)
播種量 20g/箱(乾籾、風選済み)
※種子消毒、浸種、催芽は不要
箱 数 23箱/10a(水稲用育苗箱)、遮根シート使用
      ↓
出芽法 加温(30℃、40時間)または無加温、出芽長0.5cm
※出芽長が長すぎると苗転びや移植時の苗切断の原因となる
緑化(1.5日)、硬化後は水稲苗より低温管理とし軟弱徒長を防ぐ
育苗法 ハウス平置きまたはプール育苗(水稲プール育苗に準ずる)
育苗日数 20〜25日(2.5〜3.0葉)
※ハウスサイドは霜の恐れがある場合を除き昼夜解放する
2.移 植
施肥量 N:4-P:20-K:10(kg/10a)、堆肥1,000(kg/10a)
※マット形成が極端に劣ると、苗補給時にマットがつぶれて移植爪でかき取れない
※軟弱苗、老化苗は植痛みが著しい
3.中間管理
除 草 除草機(動力、人力)により移植1か月後頃に1〜2回行う
病虫害 通常は問題にならない(メイチュウ類の発生事例がある)
鳥 害 出穂期以降、防鳥ネット、爆音機等を設置する
4.収 穫
 自脱型コンバインの場合は、刈高をやや高く(15〜30cm)する
5.乾燥〜調製
乾 燥 循環型穀物乾燥機(風洞部を1mm網に交換する)
風選(とうみ選) 水稲より風量を弱くする
籾摺り 籾摺機(子実をよく乾燥させる〜穀粒水分12%)
精 米 精米機(除糠網および研米ロールを雑穀用に交換する)

 担当研究室
 県北農業研究所 やませ利用研究室
 〒028-6222 九戸郡軽米町大字山内23−9−1
 TEL. 0195-47-1074  FAX. 0195-49-3011

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