小麦の冬期播種栽培技術

 小麦の冬期播種栽培における播種期は根雪前とし、播種から例年の根雪始めまでの積算平均気温(0 ℃以上)が100 ℃以下となるように播種日を決定する。播種量を10 kg/10a以上とすることにより穂数が確保され、300 kg/10a以上の収量が確保される。慣行秋播きと比較して成熟期は1週間程度遅く、生育量は小さい。

表1 冬期播種栽培の生育ステージ(1998〜2001年:野菜畑作研究室)


図1 穂数と子実収量の関係

図2 出芽数と穂数の関係

図3 播種量と出芽数の関係
(1998〜2001年:所内及び現地)
表2 成熟期収量・収量構成要素・品質等の比較


○播種適期は根雪前
 播種期は、自然の低温遭遇期間を確保するために根雪前とするが、凍害を防止するには根雪前に出芽させないことが重要であり、播種から例年の根雪始めまでが0 ℃以上の積算平均気温で100 ℃以下となるように播種期を設定する(播種から出芽までには0 ℃以上の積算平均気温で100〜120 ℃を要する)。

○播種量は10kg/10a程度
 収量300 kg/10aを確保するための穂数は350本/u程度であり、この場合播種量は10 kg/10a程度必要であるが、さらに播種量を増やすことで収量は漸増する。

○施肥は融雪後
 基肥は施用せず、春の根雪期間が終了した後(出芽後早いうち)に窒素成分で10 kg/10a程度、また、リン酸・カリも慣行秋播き栽培の基肥量よりやや多めの量を追肥する。

 担当研究室
 園芸畑作部 野菜畑作研究室
 〒024-0003 北上市成田20−1
 TEL. 0197-68-4418  FAX. 0197-71-1083

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