平成16年10月
 
平成17年度「新規試験研究課題」の外部評価結果について
 
1 はじめに
 
平成14年度から試験研究評価制度を導入し3年目となりました。7月の専門部会では平成17年度に向けた新規課題について「事前評価」を実施しました。
今回は専門部会段階で小、細目課題あわせて44の新規課題のうち40の課題が外部評価に諮られています。
4専門部会22名の外部評価委員により、(1)目的の妥当性、(2)新規性・独創性(3)到達目標の妥当性、(4)期待される効果、(5)事前調査状況、(6)研究計画の妥当性の6項目とそれらの総合評価及び参考意見を頂きました。
評価は、A:適切(高い)、B:一部修正(やや高い)、C:大幅修正(やや低い)、D:不適切(低い)の4ランクで行っております。
それらの結果が取りまとまりましたので、下記のとおり公表いたします。
 
2 「事前評価」の基本的視点と評価ランクの意味づけ
 
【事前評価】
評価

項目

基本的な評価の視点
評価ランクと意味 推進計画書

該当項目
I
背景・
目的・
必要性・
緊急性
1目的の妥当性
・誰のための何の研究か、目的が明確に整理されているか。
・生産者、行政、市場等のニーズを的確に把握しているか。
・県政策(県総合計画、農業農村基本計画、研究推進構想)の整合性は十分とれているか。
・次年度実施すべき必要性が明確にされており、着手時期に妥当性があるか。

適切

一部見直し

大幅見直し

不適切

9-(1)
1
3-(1)(2)
9-(2)
II
研究目標
1新規性・独創性
・研究目標は、新規性や独創性に富むものとなっているか。(国や他県の研究との差別化や優位性があるか

高い

やや高い

やや低い

低い

11-(1)
2到達目標の妥当性
・目標が明確で具体性があるか。目標設定水準は妥当か。
・研究期間、研究計画からみて、妥当な到達目標となっているか。
 

適切

一部見直し

大幅見直し

不適切

7
11-(3)
11-(4)
12
3期待される効果
・研究成果の技術移転や普及展開、経済波及効果は十分期待できるか。

高い 

やや高い 

やや低い 

低い 

11-(5) 
III
研究内容
1事前調査状況
・既往の関連成果等に対する事前調査は十分行われているか。

適切 

一部見直し

大幅見直し

不適切

10
2研究計画の妥当性
・全体スケジュールの妥当性(研究期間や試験試験研究項目の構成は適切か)
・具体的研究計画の妥当性(試験研究項目や研究手法は適切か)
 

適切

一部見直し

大幅見直し

不適切

12
13
総合
評価
 
 
適切

一部見直し

大幅見直し 

不適切
 


3 外部評価の結果について
 
総合評価 評価結果 備  考
(1)評価ランク別 A:「適切」
B:「一部見直し」
C:「大幅見直し」
D:「不適切」
・78%
・21%
・ 1%
複数委員回答のため、同一小課題にA〜Dまでの評価が混在します。
(2)課題数別  ア:評価委員全員がA評価
イ:1人でもB評価がある課題
ウ:1人でもC評価がある課題
エ:1人でもD評価がある課題 
・ 8課題(36%)
・13課題(59%)
・ 1課題( 5%)
− 


 
4 総合評価結果のグラフ
 
総合評価結果
 
5 評価の状況及び対応について
(1)総合評価が全て「A」となった研究成果について8課題(36%)
(2)総合評価で一部「B」となった研究成果について13課題(59%)
(3)総合評価で一部「C」となった研究成果について 1課題(5%)
※結論:専門部会等でご指摘をいただいた事項を反映して、22小課題、18細目課題構成として、試験研究推進会議に上程しました。


6 新規課題の分野別提案数について
 
技術分野別内訳

7 部・所別新規課題数と専門部会提案の内訳について
 
部・所名  年度区分  課題区分 主提案部会
農産 園芸 畜産 総合
研究センター全体  H17新規  小課題 3 8 5 7(1) 23(1)
細目課題 2 10 3 6(3) 21(3)
H16紹介 小課題     1   1
企画経営情報部 H17新規 小課題       1 1
農産部  H17新規  小課題 2 2   4(1) 8(1)
細目課題       5(3) 5(3)
園芸畑作部  H17新規  小課題 1 4     5
細目課題 2 8     10
生産環境部  H17新規  小課題   1   2 3
細目課題       1 1
畜産研究所  H17新規  小課題     5   5
細目課題     3   3
H16紹介 小課題     1   1
県北農業研究所  H17新規  小課題   1     1
細目課題   2     2
 ※()は内部評価のみの課題数、細目課題は各委員の任意評価、H16紹介課題は外部評価の対象外。
 

8 分野別の小課題一覧について
 
主分野 番号 小課題名
水稲 H17-02 新規のいもち病圃場抵抗性遺伝子の探索
畑作物 H17-06 畑作物における効果的機械的株間除草方式の開発改良
果樹 H17-09 りんごの樹形改善による薬剤散布低減技術の開発
花き  H17-13 スターチス・シヌアータの直(じか)まき等による品質向上技術の確立・実証
H17-22 県北地域におけるりんどうの安定生産技術の確立
野菜 H17-12 イチゴ促成栽培における省力的短日処理技術の開発、実証
草地飼料 H17-18 発酵TMR飼料の調製並びに乳牛への給与技術の確立
作物バイテク H17-03 DNAマーカーを利用したりんご黒星病抵抗性検定
H17-04 リンゴ根頭がんしゅ病菌の簡易検出技術の実用化
H17-05 革新技術による病原検出診断手法の開発と実用化
家畜バイテク  H17-19 正常胚安定生産技術の確立
H17-20 OPSを用いた牛胚の超急速ガラス化保存技術の確立
環境保全 H17-11 ポリ乳酸系生分解性プラスチックを利用した野菜生産資材の開発と利用技術
H17-17 栄養管理による泌乳牛の尿中窒素及びカリウム排泄量低減技術の確立
H17-21 バイオガスプラント由来消化液の飼料作物における利用効果
土壌作物 H17-14 マイクロ波処理による土壌可給態窒素の簡易推定法の確立
農業農村 H17-01 和牛繁殖を基幹とする経営体の成立条件の解明
農村整備 H17-07 農業農村整備事業における水路に生息する生物の保全手法と評価
H17-08 土壌硬化剤「マグホワイト」の寒冷地における利用技術の開発
水田農業 H17-10 水田における小麦・大豆の湿害回避技術の確立実証
保鮮流通 H17-15 消費地における県産野菜の内部品質評価
H17-16 りんどうの鮮度保持(花持ち性向上)技術の開発 

9 課題別の総合評価結果について
 
                                       [A:適切、B:一部見直し、C:大幅見直し、D:不適切]
 
部所名 提案部会 No 課題名   総合評価〔委員数(%)〕 試験研究推進可否 要望由来

〔適切〕

〔一部見直〕

〔大幅見直〕
    評価を受けた22課題の合計 62(78%) 17(21%) 1(1%) 80(100%)  
企情部 総合  1 和牛繁殖を基幹とする経営体の成立条件の解明 2(100%)     2(100%)  
農産部 農産 2 新規のいもち病圃場抵抗性遺伝子の探索 2( 67%) 1( 33%)   3(100%)  
園芸 3 DNAマーカーを利用したりんご黒星病抵抗性検定 2( 67%) 1( 33%)   3(100%)  
園芸 4 リンゴ根頭がんしゅ病菌の簡易検出技術の実用化 2( 67%) 1( 33%)    3(100%)  
総合 5 革新技術による病原検出診断手法の開発と実用化 2(100%)      2(100%)  
農産 6 畑作物における効果的機械的株間除草方式の開発改良 1( 33%) 2( 67%)    3(100%)
総合 7 農業農村整備事業における水路に生息する生物の保全手法と評価 2( 67%) 1( 33%)   3(100%)
総合 8 土壌硬化剤「マグホワイト」の寒冷地における利用技術の開発 2( 67%) 1( 33%)   3(100%)  
園芸畑作部 園芸 9 りんごの樹形改善による薬剤散布低減技術の開発 2( 67%) 1( 33%)   3(100%)  
農産 10 水田における小麦・大豆の湿害回避技術の確立実証 2( 67%) 1( 33%)   3(100%)  
園芸 11 ポリ乳酸系生分解性プラスチックを利用した野菜生産資材の開発と利用技術 3(100%)     3(100%)  
園芸 12 イチゴ促成栽培における省力的短日処理技術の開発、実証 3(100%)     3(100%)  
園芸 13 スターチス・シヌアータの直(じか)まき等による品質向上技術の確立・実証 4(100%)      4(100%)  
生産環境部 総合 14 マイクロ波処理による土壌可給態窒素の簡易推定法の確立 2(100%)     2(100%)  
総合 15 消費地における県産野菜の内部品質評価 1( 50%) 1( 50%)   2(100%)  
園芸 16 りんどうの鮮度保持(花持ち性向上)技術の開発 4(100%)     4(100%) 可   
畜産研究所 畜産 17 栄養管理による泌乳牛の尿中窒素及びカリウム排泄量低減技術の確立 4( 80%) 1( 20%)   5(100%)  
畜産 18 発酵TMR飼料の調製並びに乳牛への給与技術の確立 3( 60%) 2( 40%)   5(100%)
畜産 19 正常胚安定生産技術の確立 5( 83%) 1( 17%)   6(100%)  
畜産 20 OPSを用いた牛胚の超急速ガラス化保存技術の確立 7(100%)     7(100%)  
畜産 21 バイオガスプラント由来消化液の飼料作物における利用効果 4( 57%) 2( 29%) 1( 14%) 7(100%)  
県北研 園芸 22 県北地域におけるりんどうの安定生産技術の確立 3( 75%) 1( 25%)   4(100%)  
 
10 委員区分別の評価結果について
評価員区分 小課題 小課題計
A:学識経験者 177( 67%) 84( 32%)  5( 2%) 266(100%)
B:農業者 125( 85%) 22( 15%)   147(100%)
C:農業関係団体等計 29( 59%) 20( 41%)   49(100%)
D:特に認める者計 74( 76%) 24( 24%)   98(100%)
総計  405( 72%) 150( 27%)  5( 1%) 560(100%)
 


 

11 外部評価委員の構成について
(1)評価委員は「学識経験者」、「農業者」、「農業関係団体職員」、「専門部会長が特に必要と認めるもの」の4つ分類しています。
(2)評価委員は、試験研究推進会議専門部会長の推薦で研究センター所長が委嘱しています。
(3)評価委員の委嘱期間は2年間としています。
(4)平成16年度は外部評価委員の数を4名追加し、新たに29名の委員を委嘱しております。
(5)7月の専門部会では都合により7名の委員が欠席となり、22名により評価しています。
内  訳  別 人 数 部会別 人 数 主な分野
(1)岩手県指導農業士 5名 (1)農産部会 5名 水稲、畑作、生産工学など
(2)民間・団体(JA他) 12名 (2)園芸部会 12名 果樹、花き、野菜など
(3)国(独法)の機関 11名 (3)畜産部会 7名 畜産全般
(4)県の機関(県立大学) 1名 (4)総合部会 5名 経営、生産環境など共通
合 計  29名 合 計 29名  

                                                       (敬称略:平成16年6月7日現在)
No 氏  名 区 分 所  属  等 役  職 委嘱年度
農産部会 1 熊谷 太一 水沢市 県農業農村指導士 H16
2 黒田 栄喜 岩手大学 農学部 教授 H16
3 高橋 久祥 (株)純情米いわて 取締役営業部長 H16
4 盛川 周祐 岩手県直播栽培研究会 事務局長 H16
5 吉永 悟志 (独)東北農業研究センター 栽培生理室長 H16
園芸部会 1 伊藤 伝 A果樹・花き (独)果樹研究所 病害研究室長 H16
2 近藤 哲治 B果樹 二戸市 県農業農村指導士 H16
3 別所 英男 A果樹 (独)果樹研究所 栽培生理研究室長 H16
4 山口 久昭 B果樹 岩手県果樹協会 会長 H16
5 高橋 明 B花き 湯田町 県農業農村指導士 H16
6 日影 孝志 A花き 安代町花き開発センター 所長 H16
7 山崎 篤 A花き (独)東北農業研究センター 野菜花き栽培研究室長 H16
8 井上 儀徳 C野菜 全農岩手県本部 園芸部長 H16
9 今田 成雄 A野菜 (独)東北農業研究センター 総合研究第3チーム長 H16
10 門田 育生 A野菜 (独)東北農業研究センター 畑病虫害研究室長 H16
11 高橋 新一 B野菜 北上市 県農業農村指導士 H16
12 三浦 憲蔵 A野菜 (独)東北農業研究センター 土壌環境制御研究室長 H16
畜産部会 1 小原 正彦 全農岩手県本部 畜産酪農部次長 H16
2 鎌田 大吉 (有)鎌田畜産 代表取締役社長 H16
3 萱野 裕是 小岩井農牧(株) 技術担当取締役 H16
4 佐藤 彰 (社)岩手県畜産協会 経営支援部長 H16
5 武政 正明 (独)東北農業研究センター 畜産草地部長 H16
6 西塚 修悟 (独)家畜改良センター岩手牧場 次長 H16
7 村澤 欣一 葛巻町 県農業農村指導士 H16
総合部会 1 伊藤 萬 新いわて農業協同組合 常務理事 H16
2 重石 桂司 (株)メルク 代表取締役社長 H16
3 後藤 俊夫 (有)ライフクリエートK 代表取締役 H16
4 豊島 正幸 岩手県立大学 総合政策学部 教授 H16
5 中島 寛爾 A  (独)東北農業研究センター  総合研究部長  H16
【区分:A学識経験者、B農業者、C農業関係団体職員、D専門部会長が特に必要と認める者】

12 新規研究課題採択までの手続きについて

(1)今回外部評価に提案しました、新規研究課題は「要望課題」から派生するものと、「研究員独自」の発案によるものの2種類があります。
(2)「要望課題」につきましては、以下のような流れで取り扱っております。(イメージ図)
 
 
要望課題の取り扱い イメージ図
                   矢印
 
 
 新規研究課題の検討フロー
 
13 試験研究評価の流れについて
 
 (1)評価は大きく分けて「研究課題」と「研究成果」の2段階で受けます。
 (2)研究課題は「事前評価」、「年度評価」、「中間評価」、「事後評価」の4回評価を受けます。
 (3)研究成果は「成果評価」、「追跡評価」の2回評価を受けます。
 (4)全ての段階の評価で「内部評価」を行い、さらに4回の「外部評価」も受けます。
 (5)評価フローのイメージ図を以下に示します。
 
試験研究評価フロー


14 評価の項目について
 
 それぞれの評価項目の関連を以下にイメージ図として示します。
事前評価イメージ図 年度評価・中間評価 イメージ図
事後評価 イメージ図

成果評価 イメージ図

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