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TMRを活用して黒毛和種育成牛の発育改善に挑戦!
畜産研究所外山畜産研究室
 和牛繁殖農家は、一般に乾草と配合飼料を給与して子牛を育成していますが、これら飼料の自給率が低く、安定確保に不安を抱えています。このため、畜産研究所では和牛子牛の発育に影響を与えずに輸入乾草や配合飼料への依存を低減する育成技術ができないかと考えました。

 参考にしたのは、酪農経営で一般的なTMR飼料です。このTMRを和牛子牛の育成に応用できれば地域内で生産される自給飼料をより多く活用できるので、飼料と発育の安定確保が可能になると考え、試験に取り組みました。

 生後90日齢から240日齢までの給与試験の結果、TMRを給与した牛群において、期間DGが平均0.95kg/日となり、慣行飼養体系と比較しても遜色のない結果が得られました。養分要求量に対して摂取した乾物量(DM)が慣行飼養体系と比較して高い傾向が見られ、このことが増体確保につながったのではないかと考えています。また、当初心配されていた腹が下がるなどの体型への影響も見られませんでした(写真)。

 当研究室ではこの結果をもとに、次年度以降はTMR原料として稲ホールクロップサイレージ利用の可能性を検討することとし、引き続き試験を継続します。
 

(専門研究員 飯村 太一)
 

写真 TMR給与期間が終了した試験牛
関連成果・記事
○研究レポートNo.785「経産牛用TMRを利用した乳用育成牛の早期育成技術
○研究レポートNo.782「飼料用米を活用した自給率の高い乳牛の飼料給与技術
 
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