外来種の侵入と在来種への影響

 特定外来生物とは?

  日本では生態系の撹乱など生物多様性に被害がでないようにするため、外来生物法により問題をおこす海外の生物を特定外来生物に指定して飼養、保管、運搬、輸入について原則禁止の規制をしています。生きているものに限られ、卵も規制対象に含まれます。

  淡水魚ではオオクチバス、コクチバス、ブルーギルなどが特定外来生物に指定されており、「入れない、捨てない、拡げない」をスローガンに規制が行われています。

  具体的にブラックバスを例にして生態系への影響について考えてみましょう。ブラックバスが普通のため池に侵入するとその魚食性により他の小魚を食べてしまい、生き残るのは大型淡水魚が多くなっていきます。エサがなくなると今度は共食いを始め、その池の生物相は大型のブラックバスが主体になっていきます。このように、生物間のバランスのとれていたため池の生活がブラックバスの侵入によってバス天国となり、他の生物には棲みにくい環境となっていくわけです。小さい他の魚が生活していくには水草や泥の中に身を潜め逃げ隠れしながら生きていくしかないのです。まさに弱肉強食の世界がエスカレートしていくことになるわけです。共存できる大型の淡水魚も子孫を残せるかどうかはため池内のブラックバスとのバランス関係によるわけですが、ブラックバスが優勢になると同じ池に生息する淡水魚の数はブラックバスをのぞいて減少すると考えられ、こういった状況が長期間続くと子孫を残せない魚種はいなくなってしまいます。このようにして生物の多様性が損なわれていくと考えられます。