(平成30年3月23日掲載)

林業技術センター研究員の研究功績賞受賞について

               林業技術センターの成松上席専門研究員が、全国林業試験研究機関協議会より研究功績賞を受賞したのでお知らせします。
  なお、本表彰制度が昭和63年に創設されて以来、林業技術センターの受賞者は今回で9人目となります。

  

 ""研究功績賞を受賞した成松眞樹研究員

   ""研究功績賞表彰状近影

 

1 所属・職氏名
 岩手県林業技術センター研究部 上席専門研究員 成松眞樹(ナリマツマキ)

2 表彰年月日
 平成30年1月18日

3 研究課題名
 原木シイタケ安全安心栽培技術の開発

4 内 容
 平成23年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故により大量の放射性物質が放出された結果、岩手県では県南部で生産された原木シイタケ(露地栽培)に出荷制限が指示され、全国有数の生産量を誇った岩手県のシイタケ産業は存亡の危機に立たされた。
 岩手県のシイタケ産業の復興を図るためには、こうした状況下における安全・安心なシイタケ栽培技術の開発が早急に求められることとなった。所内では成松上席専門研究員が中心となり放射性物質対策チームを立ち上げ、
 @放射性物質の存在する林内ホダ場において安全なシイタケを生産するための栽培方法の確立
 A放射能対策として、施設や資材を用いて栽培する場合に問題となる夏場の管理技術の解明
に取り組んだ。その結果、試験研究の学術的な成果だけでなく、岩手県のシイタケ産業の復興を図るうえで多大な貢献を果たすことになり、社会的にも大きな意義が認められたことが今回の受賞につながった。

    
   

 

 

岩手県林業技術センター