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  ト チ  (トチノキ科)      平成30年5月10日掲載

 樹木園の中ほどにある小高い丘に登り、高い場所からトチの木円錐形のつぼみと手のひらの形(掌状複葉)をした若葉を間近に観察しました。4月下旬には芽吹いたばかりの葉とつぼみでしたが、5月上旬には若葉となり花もいくつか咲き始めていました。
 トチ岩手県を代表する有用な広葉樹の一つです。いい香りを放つたくさんの花からは、香り高い美味しい蜂蜜が採れます。また、大木となる樹種でもあり、その木材には美しい杢(もく)が現れる樹木として一枚板のテーブルなどにも利用されます。
 さらに、秋には栗のようなトチの実が付き、トチ餅等の食材にも利用されています。
 トチの木は、木材としての利用はもちろん蜜源、食材としても、私たちの暮らしに役立っており、これからも大切にしていきたい樹木です。

 
""トチの花のつぼみ
平成30年4月下旬撮影 (撮影者:AKZ)
""花の咲き始め
平成30年5月上旬撮影 (撮影者:AKZ)
""樹皮の様子
平成30年5月上旬撮影 (撮影者:AKZ)
""全体の樹形
平成30年5月上旬撮影 (撮影者:AKZ)
岩手県林業技術センター