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ヒオドシチョウ(タテハチョウ科)(平成27年4月2日更新)

 樹木園にもやっと春のチョウが現れました。春一番に観察できるチョウは、成体で越冬したタテハチョウの仲間が良く知られています。最高気温が12度を超える暖かな日、広葉樹の落葉を踏みしめながら歩いていると突然足元から中型のチョウが飛び出しました。 その姿を見失わないように目で追うと、また落葉に羽を休めました。ヒオドシチョウです。ヒオドシとは緋縅と書き、武将が身に着ける赤い鎧(ヨロイ)の一部のことをいい、武士に相応しい鮮やかな橙色と黒色の羽根が印象的なチョウです。一方、羽根を閉じると裏側は地味なこげ茶色で周囲の枯葉と同じ色になっています。

 やっと雪が解けた早春の樹木園の中を「ヒオドシチョウ参上」と言っているかのように生き生きと力強く飛び回っていました。

""ヒオドシチョウ(写真-1)
平成27年3月撮影 (撮影者:AKZ)
""ヒオドシチョウ(写真-2)
平成27年3月撮影 (撮影者:AKZ)

""ヒオドシチョウ(写真-3)
平成27年3月撮影 (撮影者:AKZ)

""ヒオドシチョウ(写真-4)
平成27年3月撮影 (撮影者:AKZ)
岩手県林業技術センター