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  ヒノキアスナロ  ( ヒノキ科 )  平成30年12月20日掲載

 樹木園の東側に青々と葉を茂らせている樹形が美しい「ヒノキアスナロ」の樹が一本あります。「青森ヒバ」ともいい、その純林は日本三大美林の一つとしても有名です。この樹木は木材としても優秀で、腐朽しにくく、加工しやすく、さらに素晴らしい香りを持った優れた木材として国宝「金色堂」にも使われています。
 この樹は25年生位ですが、樹高は約10メートル、胸高直径は16p程度で、周りの樹木より小さく、被圧されています。
 ヒノキアスナロは成長はゆっくりですが少々の日陰でも成長できる特性があります。周辺の樹木がなにかの原因で倒れた時には、日光を思い切り浴び、いっきに成長できるようにしっかりとした枝や葉を茂らせている姿には心打たれます。
 与えられた厳しい環境の中で、じっと我慢しながら、一生懸命生き抜くことの大切さを教えてくれているヒノキアスナロです。

""ヒノキアスナロ
平成30年11月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
""ヒノキアスナロ
平成30年11月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
""ヒノキアスナロ
平成30年11月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
""ヒノキアスナロ
平成30年11月中旬撮影 (撮影者:AKZ)
岩手県林業技術センター