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ヒマラヤスギ(球果の別称:シーダーローズ) (平成27年2月12日更新)

樹木園には「ヒマラヤスギ」(学名:Cedrus deodara)という樹形が美しい針葉樹の高木が生育しております。「スギ」という名前が付いていますがヒマラヤ山脈西部原産のマツ科の高木の樹木です。
樹形の美しさから、公園や街路樹等としてもよく植栽される樹木です。この木には、10センチを超える立派な球果(マツボックリ)が上向きにつきます。 アカマツやクロマツは、種子を放った後、球果ごと落下しますが、ヒマラヤスギは、球果の鱗片が一枚づつ剥がれ落ち、その際に、鱗片の間にある翼がついた種子もハラハラと落下させ、風に乗って遠くに飛ばし、子孫を反映させる仕組みを持っています。冬、鱗片が剥がれて落下し、三角形の鱗片が雪上を飾っていました。
その根元には「シーダーローズ」と呼ばれる球果の上の部分が落ちており、乾燥すると美しいバラの花のようになりました。なるほど、いい名前です

 

""ヒマラヤスギの樹形(写真-1)
平成27年1月撮影 (撮影者:AKZ)
""球果(マツボックリ)(写真-2)
平成27年1月撮影 (撮影者:AKZ)
""雪上に落下した鱗片(写真-3)
平成27年1月撮影 (撮影者:AKZ)
""鱗片落下直後の球果(写真-4)
平成27年1月撮影 (撮影者:AKZ)

""球果の上の部分(シーダーローズ)(写真-5)
平成27年1月撮影 (撮影者:AKZ)

岩手県林業技術センター