岩手県林業技術センター


平成24年度林業技術センター試験研究評価に係る
外部評価委員会の実施結果

 1 目的

 成果を重視した効果的・効率的な試験研究の推進を図るため、試験研究課題の選定から、試験研究終了後の成果の普及に至るプロセスに関して、県の組織に属さない外部有識者等を評価委員とする外部評価を実施する。

 2 外部評価委員会の開催日時及び場所

 (1)開催日時   平成25年3月1日(金) 13:15〜15:45
 
 (2)開催場所   岩手県林業技術センター 大講義室

 3 評価委員

 次の委員を所長が委嘱し、その任期は3年とする。

所 属 等

氏  名

岩手県立大学総合政策学部教授

渋 谷 晃太郎 氏

森林総合研究所東北支所長

駒 木 貴 彰 氏

森林総合研究所
林木育種センター東北育種場長

田之畑 忠 年 氏

西和賀町森林組合代表理事組合長

照 井   洸 氏

岩手県木材青壮年協議会

菊 池   智 氏

岩手県建築士会

小山田 サナヱ 氏


 

 

 4 各課題に対する総括評価結果(評価シートによる評価)

課  題  名

総 括
評 価

総括評価に関する主なコメント

防潮林再生緊急調査事業

継続

A:4
B:2
C:0

・早期に結論を出す必要がある事業である。そのためには、過去のクロマツ植栽等の知見についてもさらに調査する必要がある。また、生物多様性の観点も十分に配慮する必要があると思われる。
・過去の実績からすれば早急な海岸林再生のためにはクロマツが確実と思われる。クロマツの増殖も考えるべきだと思う。
・よく成果発信に努力しており、今後も防潮林再生に期待している。
・関連して松くい虫対策は緊急な問題で、抵抗性種子の開発・増産と共に、徹底した駆除対策の研究が必要と思う。

林内ホダ場環境調査事業

継続

A:6
B:0
C:0

・県だけでは不十分な場合は、国や独法研究機関との連携を図り、県民の期待に応える成果を出してほしい
・困難な課題ではあるが、本県の主要林産物であり、できるだけ早くより良い方法を確立していただきたい。
・早急な対策が必要であり、早期に結論が出せるよう進捗してほしい。行政部局と連携し、実用化できるところから情報を開示し指導してほしい。

針葉樹大断面製材の乾燥技術の開発

継続

A:3
B:3
C:0

・乾燥は今後の製材品に不可欠であり、コストも加味した技術指針を提示してほしい。
・材の処理についての研究は進めてもらいたいが、問題は大径材をどう出してくるかであると思う。
・大径材の供給が増えることが予想される現状で、製材業者等関係者の期待は大きいと思われる。
・A材を出すためには、B材C材の利用が不可欠。今後は合板、チップ以外の利活用についての研究開発も重要でないかと思う。

カラマツ優良品種の安定生産に向けた技術体系化

継続

A:4
B:2
C:0

・全国的にもカラマツ材の利用が進んでいる中で造林面積も相対的に多くなり、重要な研究だと思う。
・カラマツの造林面積が増えることのメリット、デメリットを検証し、その利活用を視野にいれた研究・開発が大切である。
・他県との連携(特に北海道と長野県)や育種センターとの情報交換を行って、計画を前倒しできるように努力してほしい。

 


 
中間評価
A:十分な成果が期待、優先的に取組む必要  B:一定の成果が期待、継続して取組む必要  C:見通しに問題、計画再考]