平成23年度林業技術センター内部評価の実施結果について
1 実施期間 平成23年10月12日、13日、18日、平成24年3月22日
2 実施場所 林業技術センター 講義室
3 出席者 所長、副所長、首席専門研究員、首席林業普及指導員、各部長
4 内部評価総括
岩手県林業技術センター試験研究課題評価実施要領に基づき、次の区分により計24課題・事業の評価を実施した。
【中間評価】23年度に実施している10研究課題及び5関連事業
【事後評価】21、23年度に終了した6研究課題
5 評価結果
評価結果により今後の取扱方向を検討し、次のとおり評価を決定した。
【中間評価】(研究課題のみ)
| A 計画どおり | B 一部見直し | C
計画再考 | D 中止 | 計 |
森林資源 | 4 |
1 | | | 5 |
木 材 | 3 | | | | 3 |
特用林産 | 2 | | | | 2 |
計 | 9 |
1 | | | 10 |
【事後評価】
課 題 名 |
課題の取扱 |
今 後 の 取 扱 い |
木製構造物の維持管理のための劣化技術診断の開発 |
完 了 |
・成果をHP等に公表し、対象物に応じた劣化診断方法の選択と劣化度合いの判断を行うために活用を図る。 |
樹皮等木質資源を燃料利用とする「いわて型蒸気ボイラー」の実用化技術の開発 |
完 了 |
・新技術解説シリーズ「いわて型小型蒸気ボイラーシステムの開発」を作成、さらに企業による製品改良を検討し、現場への普及を図る。 |
航空写真とGISを活用した松くい虫ピンポイント防除法の開発 |
完 了 |
・「松くい虫被害ピンポイント防除マニュアル」を作成する。同技術は、平成23年から岩手県の松くい虫防除事業に導入され活用されている。 |
スギ材の天然乾燥と人工乾燥を併用した低コスト乾燥技術の開発 |
完 了 |
・乾燥方法毎の特徴(乾燥時間、品質、コスト)を分かりやすく公表し、事業者等への普及・指導に活用する。 |
マツタケ増産技術の開発と実証 |
完 了 |
・マツタケ子実体の発生因子の検証のため、発生量等一部の調査は継続し、生物工学研究センターとの連携において今後の研究開発の可能性を検討していく。 |
被害先端地域における松くい虫の動態把握分布可能域の検証 |
完 了 |
・「松くい虫被害防除戦略策定の手引き」を作成し、県内の関係機関に配布するほか森林保護関連研修棟で伝達していく。 |
6 評価結果の活用等
中間評価結果については、今後の試験研究に反映させ、所期の目標を達成するよう、より効果的な試験研究の推進に努める。
また、平成23年度に終了した課題については、試験結果のとりまとめと成果の発信を行うとともに、事後評価における指示等に基づき、普及担当と試験研究担当者及び行政機関や林業関係団体等との連携を図りながら、現地への普及・定着に向けた取り組みをより一層推進する。