岩手県林業技術センター


平成23年度林業技術センター機関評価及び試験研究評価に係る
外部評価委員会の実施結果

 1 目的


(1)効率的な業務運営の推進を図るため機関評価を実施する。
組織・運営、研究開発、人材育成などの面からの評価を行うことにより、当センターが有する使命・役割の遂行状況を検証し、試験研究機関の機能強化、効率的な業務運営の推進を図る。
(2)試験研究の効果的・効率的な推進を図るため試験研究評価を実施する。
試験研究課題の選定から試験研究終了後の成果の普及に至るプロセスに関し、適切な評価を実施することにより、成果を重視した効果的・効率的な試験研究の推進を図る。
(3)機関評価等の客観性・透明性を確保するため、県の組織に属さない外部有識者等を評価委員とする外部評価を実施する。 成果を重視した効果的・効率的な試験研究の推進を図るため、試験研究課題の選定から、試験研究終了後の成果の普及に至るプロセスに関して、県の組織に属さない外部有識者等を評価委員とする外部評価を実施する。

 2 外部評価委員会の開催日時及び場所

 (1)開催日時   平成24年2月13日(月) 13:15〜16:15
 
 (2)開催場所   岩手県林業技術センター 大講義室

 3 評価委員

 次の委員を所長が委嘱し、その任期は3年とする。


所 属 等

氏  名

岩手県立大学総合政策学部教授

渋 谷 晃太郎 氏

森林総合研究所東北支所長

山 本 幸 一 氏

森林総合研究所
林木育種センター東北育種場長

春 原 武志氏 氏

西和賀町森林組合代表理事組合長

照 井   洸 氏

岩手県木材青壮年協議会

菊 池   智 氏

岩手県建築士会

小山田 サナヱ 氏

 

 

 4 機関課題に対する評価結果

  各評価項目(7)について、妥当(6)、やや妥当(1)の評価を得た。
    (別添の機関評価の概要を参照)




 5 各課題に対する総括評価結果(評価シートによる評価)

  

課  題  名

総 括
評 価

総括評価に関する主なコメント

「長期優良住宅に対応した地域材活用技術の開発」

継続

A:5
B:1
C:0

・  報告会等でその都度成果が示されている。
・  復興住宅の建築に間に合うようにさらに加速し、前倒しで成果を出すことを望む。

  • 震災復興に向けて、在来木造住宅、地元工務店の展開に大いに期待できる。早期に成果を期待するので、順次成果の公表を望む。
  • 長期優良住宅は、地域ビルダーでは進んでいない実情を捉え、製材、流通、ビルダーの連携を図り、県産材を長期優良住宅仕様とできるよう取り組みを早める必要がある。

「防潮林再生緊急調査事業」

新規

A:6
B:0
C:0

  • 県の復興事業の指針となるもので、重要な課題である。先行研究調査あるいは、過去の津波後に行われた植栽地のフォローが必要である。
  • 防潮林再生という明確な目標があり、塩分対策、松くい虫、広葉樹など新規性がある。同様のプロジェクトを進める他機関との情報交換が必要である。
  • 歴史的にも古く経済発展を支えた裏方的存在の防潮林の研究があまり進んでいなかったことに驚いている。経済林として成立しがたい分野だけに公的な研究が重要である。
  • 他の研究成果、資料などを参考に、復興を下支えできるよう早急に進めてほしい。

 

 


 事前評価
[A:重要な課題で優先的に取組む必要  B:有用な課題で早期に取組む必要  C:解決すべき問題等があり検討必要]
 中間評価
[A:十分な成果が期待、優先的に取組む必要  B:一定の成果が期待、継続して取組む必要  C:見通しに問題、計画再考]