岩手県林業技術センター


平成21年度林業技術センター外部評価会議の実施結果について

 1 目的

 成果を重視した効果的・効率的な試験研究の推進を図るため、試験研究課題の選定から試験研究終了後の成果の普及に至るプロセスに関して、県の組織に属さない外部有識者等を評価者とする外部評価を受ける。

 2 評価会議の開催日時及び場所

 (1)開催日時   平成21年10月20日(火曜日)午後 13時30分〜16時30分
 (2)開催場所   岩手県林業技術センター 大講義室

 3 評価会議委員

 次の委員を所長が委嘱し、その任期は2年とする。

所 属 等
氏  名
岩手大学農学部教授
岡田 秀二氏
森林総合研究所東北支所長
山本 幸一氏
森林総合研究所
林木育種センター東北育種場長
山崎 政美氏
釜石地方森林組合代表理事組合長
曾根 哲夫氏
岩手県木材青壮年協議会会長
荒川 考旦氏
建築士会
土屋  靜子氏

 

 4 各課題に対する総括評価結果(評価シートによる評価)

課題名
総括評価※
総括評価に関するコメント
「多様な広葉樹林造成技術の開発」
継続
A:2
B:3
・広葉樹林化は東北では必要とされる方向の1つであり、岩手における施業基準の意義は大きい。
・現地で使いやすい基準の手引きの作成を期待する。
・本課題は今後重要な分野であり期待される。
・広葉樹林を造成する際の樹種選定の技術指導が取組みにあたって必要。
「スギ花粉等多様な形質の家系評価と優良品種の育成」

継続

A:1
B:4
・森林総合研究所林木育種センターとの連携が必要である。
・生産増に向けて形質を優先に取組んだらどうか。
・多くの研究成果が出ているので、情報発信に努めること。
・21世紀における林業の要の1つが育種であり、良い山を造る施業者との協力が必要である。
「乾シイタケ原木栽培省力化技術の開発」
継続
A:1
B:4
・山村の所得向上のため期待が大きく、本物志向の中で原木シイタケへの関心も高くなっているので、岩手の個性が出る研究として大事にしたい研究である。
・外部資金の活用によって実用化に結びつけるように期待する。
・少子高齢化が進む中にあって、これ以上の成果は望めないと思う。
・本県乾シイタケの活性化に大切な課題、実用化に向けて23年度以降を見据えて取組んでほしい。
「長期優良住宅に対応した地域材活用技術の開発」

新規

A:3
B:2
・地域の様々な主体と協力や連携を図り、研究期間を短縮した方がよい。
・地域材活用のためには、国レベルから言っても良い研究である。
・データ整備後の活用方法を明確にして取組む必要がある。
・県産材の活用のための研究であり、人員を増員しても取組むべき課題である。

※ 書面による評価等を実施した委員もあったため、一部については意見等のみ頂戴したこと。

 


 事前評価(新規)

  [A:重要な課題で優先的に取組む必要  B:有用な課題で早期に取組む必要
   C:解決すべき問題等があり検討必要]

 中間評価(継続)
  [A:十分な成果が期待、優先的に取組む必要  B:一定の成果が期待、早期
   に取組む必要  C:見通しに問題、計画再考]