平成20年度林業技術センター内部評価の実施結果について
1 実施期間 平成20年10月1日〜10月3日
2 実施場所 林業技術センター 講義室
3 出席者 所長、副所長、首席専門研究員、首席林業普及指導員、各部長
4 内部評価総括
岩手県林業技術センター試験研究課題評価実施要領に基づき、次の区分により計23課題・事業の評価を実施した。
【中間評価】20年度に実施している12研究課題及び6関連事業
【事後評価】19年度に終了した4研究課題、1関連事業
5 評価結果
評価結果により今後の取扱方向を検討し、次のとおり評価を決定した。
【中間評価】(研究課題のみ)
| A 計画どおり | B 一部見直し | C
計画再考 | D 中止 | 計 |
森林資源 | 4 | | | | 4 |
木 材 | 5 | | | | 5 |
特用林産 | 2 | | 1 | | 3 |
計 | 11 | | 1 | | 12 |
【事後評価】(研究課題のみ)
課 題 名 | 課題の取扱い |
今後の取扱い |
多様な森林づくりのための育種技術の開発 |
完了 | ・これまでの試験研究の結果を取りまとめ公表する。 ・今後の方向性について、行政機関、関係団体と協議を進める。
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松くい虫被害地域におけるアカマツ利用技術の開発 |
完了 | ・研究成果物として、研究成果速報No.180、No.222、No.223、No.226、No.227、No.236、No.255、No.256「松くい虫被害材の熱処理技術の開発」等を発行した。 ・アカマツ丸太の熱処理によるアカマツ材利用の可能性については、被害丸太の熱処理試験で得られた熱処理条件でマツノザイセンチュウ等が確実に死滅すること等が明らかになったことから、これまでの成果を現地に普及させる取組みを推進する。
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道路用資材としての木材の新用途開発 |
完了 | ・研究成果物として、研究成果速報No.198、No.257「車道用路盤材への樹皮利用の試み」等を発行した。 ・今後、利用手引き(仕様書)を作成し、当面、公共工事等への活用について、行政機関等と協議を進める。
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マツノマダラカミキリの産卵防止技術の検証 | 完了 | ・松くい虫被害対策の重要指針であるアカマツ伐採施業指針について、その妥当性について確認調査した結果、当該指針が現在の被害先端地域においても適用可能であることが明らかとなった。 今後は、これまでの成果を取りまとめ公表する。
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【事前評価】
21年度から着手を計画している行政機関等から要望のあった5研究課題について、センター内での評価検討を踏まえ、外部評価会議を開催し、担当研究員から研究実施計画等の説明を行い、研究課題評価シートにより評価を受けた。
6 評価結果の活用等
中間評価結果については、今後の試験研究に反映させ、所期の目標を達成するよう、より効果的な試験研究の推進に努める。
また、平成19年度に終了した課題については、試験結果のとりまとめと成果の発信を行うとともに、事後評価における指示等に基づき、普及担当と試験研究担当者及び行政機関や林業関係団体等との連携を図りながら、現地への普及・定着に向けた取り組みをより一層推進する。