岩手県林業技術センター


平成18年度林業技術センター内部評価の実施結果について

1. 実施期間    平成18年4月11日〜4月27日

2. 実施場所    林業技術センター研修室

3. 出席者     所長、副所長、首席専門研究員、首席林業専門技術員、各部長

4.実施方法

  岩手県林業技術センター試験研究課題評価実施要領に基づき、全課題について担当研究員から実施状況等について説明を行い、評価を行った。

5.評価結果    評価結果により今後の取扱い方向を検討し、次のとおり評価を決定した。

 
計画どおり
B
一部見直し
C
計画再考
D
中止
森林資源部
8
0
-
-
8
林産利用部
9
2
-
-
11
17
2
-
-
19

6. 評価結果の活用・処理方針

 内部評価結果を今後の研究推進に反映するとともに、研究開発要望等を踏まえ新規課題(平成19年度以降)要求に活用する。
  また、17年度で終了した課題については、事後評価における指示などに基づき、とりまとめと成果の活用を行う。

課題名
課題の取扱
今後の取扱い
木質バイオマス利用のためのチップ燃料低コスト供給システム開発
完了
新技術解説シリーズNo.19「燃料用チップ供給の手引き」を発行した。これにより間伐事業等における収益性の改善による間伐等森林整備の促進が図られる。
造林樹種の優良系統の保存
完了
これまでの成果をとりまとめ公表すること。
岩手県における森林の公益的機能の評価
(岩手県の森林の炭素固定機能の評価)
完了
研究成果速報No.113「森林の公益的機能評価額」等を発行した。行政資料として活用されている。
分布先端地域におけるスギカミキリ防除技術の解明
完了
研究成果速報No.210、No.215「スギカミキリの被害拡大を防ぐための防除帯の研究」等を発行した。今後、林業者等への技術指導が可能となった。
松くい虫被害発生メカニズムの解明と被害木早期診断技術の開発
完了
農林水産高度化事業「航空写真とGISを活用した松くい虫ピンポイント防除法の開発」で継続実施している。
松くい虫被害拡大阻止技術の開発
完了
研究成果速報No.209「マツノマダラカミキリを誘引する物質の検索」を発行した。今後は、モンタナマツに含まれる何らかの物質に引き寄せられていると考えられるので物質の同定と活用法を研究する必要がある。
針葉樹類の樹幹変色・腐朽被害実態の解明と被害回避技術に関する調査
完了
研究成果速報No.44、No.112及びNo.157「作業路に沿って発生したカラマツ腐朽被害事例」を発行した。今後、林業者等への技術指導が可能となった。
未利用間伐材による野性きのこ栽培技術開発
完了
研究成果速報No.162「カラマツホダ木からのクリタケ、ナメコ、ムキタケの発生量」を発行した。今後、林業者等への技術指導が可能となった。
チップボイラーによる木質バイオマスエネルギー利用実証試験
完了
新技術解説シリーズNo.18「チップボイラー導入の手引き」を発行した。これによりチップボイラー導入のポイントが明らかになった。
外構用部材の防腐処理技術の開発
完了
研究報告「木材防腐処理を行う際の処理前含水率が薬液注入量に及ぼす影響」を発行した。今後、企業等への技術移転が可能となった。
ウルシ優良系統の選抜
完了
研究成果速報No.206「ウルシの収穫期と収穫可能本数の年次推移」を発行した。今後、選抜された優良系統の苗木の普及を図る。
ヤマブドウ栽培技術の開発
完了
「ヤマブドウ栽培技術解説書」を発行した。H16年度から県オリジナル品種苗木が一般農林家へ供給されている。