平成18年度林業技術センター外部評価会議の実施結果について
1 目的
成果を重視した効果的・効率的な試験研究の推進を図るため、試験研究課題の選定から試験研究終了後の成果の普及に至るプロセスに関して、県の組織に属さない外部有識者等を評価者とする外部評価を受ける。
2 評価会議の開催日時及び場所
(1)開催日時 平成18年10月11日(水曜日)午後 13時30分〜16時
(2)開催場所 岩手県林業技術センター大講義室
3 評価会議委員
次の委員を所長が委嘱し、その任期は2年とする。
所属等
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氏名
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岩手大学農学部教授 |
岡田 秀二氏
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森林総合研究所東北支所長 |
中島 清氏
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林木育種センター東北育種場長 |
古川 勝也氏
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岩手県木材青壮年協議会会長 |
工藤 拓也氏
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久慈地方森林組合代表理事組合長 |
清水 崇文氏
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林業者(しいたけ生産) |
佐々木 万里子氏
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4 評価対象課題
平成18年度における外部評価の対象は、研究開発要望のあった新規1課題及び継続3課題とする。
(1)「品確法に対応した性能保証の住宅部材の開発」
(2)「アカマツ高付加価値化技術の開発」
(3)「樹皮及び高含水率木質チップの木材乾燥等への燃料利用技術の開発」
(4)「木炭・木酢液の高度利用技術の開発」
5 評価方法等
各課題について林業技術センター研究員が研究推進計画書により説明し、質疑等を行った後、「試験研究評価シート」により評価を実施する。
6 各課題に対する総括評価結果
課題名
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総括評価※ |
総括評価に関するコメント
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「品確法に対応した性能保証の住宅部材の開発」 |
A:1名
B:5名 |
木材の利用拡大を図るためには、品質管理がキーポイント、データの蓄積に期待。
県産材の需要拡大のために、新しい部材等の性能評価の積み重ねが重要。
住宅建築用部材への需要も考えると優先的に取組み環境面にも配慮が必要。 |
「アカマツ高付加価値化技術の開発」 |
A:5名
B:1名 |
伐採から製品製造まで体系的に研究を行うことは意義がある。
市場ニーズの把握をしっかり実施。
ラミナ等加工技術、商品として使用できるデータとコストについて検討。
アカマツを利用するにあたり課題も多いがアカマツ材の利用促進に繋がるよう期待。 |
「樹皮及び高含水率木質チップの木材乾燥等への燃料利用技術の開発」 |
A:6名 |
重要なテーマであり、参画機関相互の連携のもと進めて欲しい。
農林水産研究高度化事業で研究期間も3年間なので技術開発に期待。 |
「木炭・木酢液の高度利用技術の開発」 |
A:1名
B:5名 |
本県にとって重要な課題であり成果を期待する。
実施あるいは、生産現場を意識した技術開発とそれに必要なデータの蓄積が大切。 |
※ 総括的評価は、次の3段階による評価
A:重要課題で優先的に取り組む必要あり
B:重要な課題で早期に取り組む必要あり
C:取り組む必要はあるが解決すべき問題点等あり
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