平成17年度林業技術センター外部評価会議の実施結果について
1 目的
成果を重視した効果的・効率的な試験研究の推進を図るため、試験研究課題の選定から試験研究終了後の成果の普及に至るプロセスに関して、県の組織に属さない外部有識者等を評価者とする外部評価を受ける。
2 評価会議の開催日時及び場所
(1)開催日時 平成17年10月19日(水曜日)午後 13時30分〜16時
(2)開催場所 岩手県林業技術センター大講義室
3 評価会議委員
次の委員を所長が委嘱し、その任期は2年とする。
所属等
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氏名
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前岩手大学副学長 |
猪内 正雄氏
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森林総合研究所東北支所長 |
中島 清氏
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林木育種センター東北育種場長 |
古川 勝也氏
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前岩手県木材青壮年協議会会長 |
菊池 慶一氏
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久慈地方森林組合代表理事組合長 |
清水 崇文氏
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林業者 |
佐々木 万里子氏
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4 評価対象課題
平成17年度における外部評価の対象は、研究開発要望のあった研究課題について、次の6課題とする。
(1)「松くい虫被害感染木除去技術の開発」
(2)「松くい虫誘引捕殺技術の開発」
(3)「スギ雄花着花量の予測と抑制技術の開発」
(4)「多様な広葉樹林の育成技術の開発」
(5)「乾シイタケ原木栽培省力化技術の開発」
(6)「ヤマブドウの効率的栽培技術の開発」
5 評価方法等
各課題について林業技術センター研究員が研究推進計画書により説明し、質疑等を行った後、「試験研究評価シート」により評価を実施する。
6 各課題に対する総括評価結果
課題名
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総括的
評価※
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総括的評価に関するコメント
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「松くい虫被害感染木除去技術の開発」
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A:4名
B:1名
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岩手県における松くい虫被害をこれ以上拡大させないためにも重要課題である。
研究内容から課題名を再検討し、内容がわかりやすいものとしてはどうか。行政ニーズも高く成果の普及では連係が必要。 |
「松くい虫誘引捕殺技術の開発」
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A:3名
B:2名
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誘引物質の特定がカギになる。
予算獲得と共同研究における役割分担連係が大切。 |
「スギ雄花着花量の予測と抑制技術の開発」
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A:3名
B:2名
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研究目的を絞って、着実に成果が得られる計画に変更する必要がある。(施業に重点を置く)
社会的、行政的にも重要であり、達成目標と計画を整理して取り組んでほしい。 |
「多様な広葉樹林の育成技術の開発」
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A:2名
B:3名
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多様な森林づくりの観点からも、本研究の推進が望まれる。
長期的、短期的(5年間)に実施すべき計画を明確にして実施することが大切である。 |
「乾シイタケ原木栽培省力化技術の開発」
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A:3名
B:2名
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岩手県におけるシイタケ生産の重要性から本研究の必要性は大きい。
山村振興は重要な課題であり、しいたけ生産は大きな役割が期待されている。生産性の向上を図ることが一層重要である。 |
「ヤマブドウの効率的栽培技術の開発」
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A:4名
B:1名
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これまでの研究でも大きな成果をあげており、今後の研究でさらに一層の成果が期待される。ブランド化を進めるためにも、品種の育成、栽培技術の確立、市場の開拓を進めて欲しい。 |
※ 総括的評価は、次の3段階による評価
A:重要課題で優先的に取り組む必要あり
B:重要な課題で早期に取り組む必要あり
C:取り組む必要はあるが解決すべき問題点等あり
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