ただ今、調査中!!

  
 平成29年度、30年度の【柳之御所」情報はこちら  

令和2年度の「柳之御所遺跡」情報
2020年8月27日(金) 
 猛暑の中、柳之御所遺跡堀外部調査3年目の発掘調査進行中です 
 今年度の発掘調査がスタートし、3カ月になろうとしています。調査の方は早くも後半戦に入っています。梅雨明け宣言がなかったものの、大変暑い夏となり、現場の方でも休憩をこまめに入れたり、35度に近い最高気温の予報の日には室内作業に切り替えるなど、熱中症予防を徹底して調査業務に取組んでいます。
 今年度は堀外部の最西端区域の高館に最も近い部分の調査を進めています。過去2年検出されている道路状遺構は今年度もその延長部分が検出されています。昨年度までになかった様相としては井戸状遺構が数基検出されていること、また建物の存在が考えられる柱穴跡が見つかっていることがあげられます。今後さらに精査を進めていく予定です。
 調査期間は10月末までで、現地説明会もその近辺になると考えられます。後日改めてHP上でご連絡します。
    
      土坑状遺構の半裁作業中        岩手大学劉海宇教授が現場体験(左側)   平面実測前の1m幅の釘落とし作業中
   
    写真撮影前のクリーニング作業中     道路状遺構脇から検出された集石状遺構        写真撮影中の調査員
                            ※時期についてはまだ不明。左側は住宅基礎

2020年6月12日(金) 
 今年度の柳之御所遺跡の発掘調査が始まりました。 
 6月第1週から今年度の「柳之御所遺跡」の発掘調査がスタートしました。今年度は堀外部地区の最西端部分の調査であり、高館跡が臨める区域の調査となります。昨年度までの道路上遺構の続きが史実通りに金色堂に向かい、伸びているかどうかをさらに確認します。また堀外部地区の「区割り」について解明する手がかりを得ることが期待されています。
 最初の1週目は調査地区の土の堆積状況や遺物、遺構の検出状況を確認するために人力で「試し掘り」を行っています。6月3週からは重機により、表土をはぎ、その後、遺構の検出作業に移っていく予定です。
 近くに来られた場合には見学も可能です。(現場調査員に声をかけて下さい。)

     調査区全景(西側 高館方向から)            調査前風景                     西端部試掘状況

  
  北側から南側を臨む(右側に関山)        人力による試掘作業           今年の調査への期待を抱いての作業です



2020年5月21日(木) 
 令和2年度 柳之御所遺跡の調査がスタートします。 
 今年度の柳之御所遺跡の発掘調査が6月からスタートとなります。今年度も昨年度同様、「堀外部地区」の調査となります。「平泉之館」から関山中尊寺金色堂に向かっている道路跡状の遺構がどのように続いているかを主目的に調査を進めてきましたが、今年度はその3年目(最終年)の予定です。調査は11月中旬まで行う予定です。
 新型コロナウィルスの感染がまだまだ心配される時勢ですが、対策を万全にして安全に作業を進めていきたいと考えています。
 調査内容の詳細については以下をご覧ください。

                          ●調査概要について

                        
●調査位置について

                        
●調査前の現況写真




 平成29年度、30年度の【柳之御所」情報はこちら  

令和元年度の「柳之御所遺跡」情報
2020年2月13日(木) 
 令和元年度 第2回平泉遺跡群調査整備検討委員会を開催しました。 
 2月7日(金)に東京都神田の東京堂ホールで、第2回平泉遺跡群調査整備検討委員会本委員会開催されました。
 当日は「平泉の文化遺産」関連遺跡の発掘調査報告がなされた後、協議がなされています。主な協議事項としては、以下のような内容となります。
 ・柳之御所遺跡南側整備(堀、園路等)について
 ・無量光院跡整備について(池西側平場面・池底・セン敷・見学用階段の整備)
 ・名勝旧観自在王院庭園の整備計画について
 ・「平泉の文化遺産」ガイダンス施設(仮称)整備について(展示内容、「平泉館」復元ジオラマ等)
 ・「平泉文化の総合的研究基本計画」第3期計画について

 新ガイダンス施設については建設工事と並行して、展示や機能の検討がなされ、令和3年度の開館に向けて順調に準備を進めています。
 
     

   


2020年1月末日 
 令和元年度柳之御所遺跡発掘調査第81次調査について 
 今年度の発掘調査は堀外部地区の調査の2年目に入りました。6月から開始され、5か月間にわたり野外発掘調査を行いました。その後、室内整理を進め、今後の報告書発刊に向けた作業に当たっています。
 今年度の調査は昨年度も見つかっている「道路跡」がどのように伸びているかを主目的に調査が行われています。この道路というのは『吾妻鑑』に「金色堂の正方、並びに無量光院の北に…宿館を構ふ」という記載がありますが、柳之御所遺跡の堀内部にあったと考えられる「平泉館」から金色堂まで道路が通っていたとされています。その両者の関係を証明する意味でも、道路状遺構がどのように延びていくかを知ることは重要です。
(ここでいう道路跡というのは、路面そのもののことではなく、平行する2条の溝、つまり道路側溝の検出、ということになります。この側溝と側溝の間を道路として考えています。) 下の写真の矢印の部分で見つかった道路側溝が昨年度調査でも見つかっていますが、今年度も同様に伸びてきていることが確認されました。両溝を含めた道路の幅は約10mになります。
 今年度と昨年度の調査の結果、新旧2つの道路跡があることがわかりました。この2つの道路跡は今年度の調査範囲で一部が重なり、新旧関係を把握することができました。道路跡が重なっている地層断面図の写真から道路跡2にはかわらけ片や炭化物が混在する等の土の違いが見られ、道路跡2が新しいことがわかりました。
 これらの道路跡が確認されたことにより柳之御所遺跡と中尊寺がつながっていたということの証拠になるものと考えています。