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第3回岩手県東日本大震災津波復興委員会での知事総評

 貴重なご議論ありがとうございました。
 市町村、防災、まちづくりの専門家、県内各界、各分野の智恵と力の結集が、この場で確かめられながら、どんどん具体的なところに話が進んでいると思います。

 これは、国の復興構想会議に比べて、はるかにスピーディで具体的に進んでいるとの印象を受けておりまして、国の会議のほうは、第1回が顔合わせ、第2回が被災3県知事からの報告、第3回が阪神・淡路大震災の経験ということで、それを経験した当時の知事さんや政府の官房副長官の話、そして、第4回がこの間だったのですが、そこで、まだ発言していなかった委員の発言があり、まだ全然、本格的な中身の議論に入っていない状況です。

 こちらの会議は、一人ひとりの委員の皆さんが当事者であり、そこに市町村からの状況報告や専門家から報告が入り、つながりづくりという点で、上手くいっているのではないかと思います。

 被災市町村と内陸市町村をつなぐ、県外の市町村、県外の人たちと岩手をつなぐ、様々な専門分野をつないでいく、様々なつながりづくりということが、計画策定においても大事であり、被災者支援や復旧・復興を進めていくうえでも、このつながりづくりが大事ではないかと感じています。

 連休中には、天皇陛下、皇后陛下が岩手にいらっしゃり、被災地をお見舞い、励ましいただき、大きなつながりというものを感じましたし、連休を明けてからは、今まで、こちらに来ていなかった知事さんや国会議員の方がどんどん来ており、大きなつながりづくりの流れを感じています。

 先ほど、福田委員から、「いわてデスティネーションキャンペーン」が来年あるということで、やはり、つながりづくりなのかなと聞いていました。
 被災者支援、復旧・復興というテーマと観光を関連づけることで、観光が一段と深みを持ち、また、大きな広がりを持っていくのではないかなと思い、観光をはじめ、様々な分野で、そういうつながりづくりという発想が、岩手全体に大きな力を与え、そして、被災地や被災者への支援というものが力強く進んでいくのではないかと思っています。

 平泉に関しても、国の復興構想会議で上京した際に、委員の皆さんから、おめでとう、おめでとうとの言葉をたくさんいただきました。
 正式にはまだ決まっていないのですが、かなり全国的にも知られており、つながりづくりで復興というものに、平泉も大きな象徴的な意義を果たしていくのではないかと思っています。

 藤井委員長からは、復興に向けた具体的取組を大きく整理し、メッセージ的に分かりやすくということで、遠藤委員からも理念の問題の御指摘がありました。
 現実や被災の実態から離れた、復興の必要性から離れた理念を最初に決めてしまってはまずいということで、具体的な議論が進む中で、理念が浮かび上がってくればいいなと期待していたところであり、そういう意味で、かなりいろいろ見えてきているところもあると思います。

 戸田市長がおっしゃっている、人が死なないまちづくり、家が流されないまちづくり、これを国の復興構想会議で紹介したところ、委員の皆さんが感銘を受けていました。
 やはり、そういうところが基本になると思います。

 また、平泉についても、国の第1回復興構想会議で紹介しましたが、人と人との共生、人と自然との共生が平泉の精神であり、それは復興の精神にもつながっていくものだと思います。

 また、つながろう日本、というスローガンもありますが、県の長期計画「いわて県民計画」の3つの視点も、「ゆたかさ」「つながり」「ひと」であり、もともとそういう視点で岩手を良くしていこうという大きな流れがあったわけで、復興においても、ひととゆたかさ、というより復興ということですが、その間に、つながりということが大きな視点、ポイントとしてあると思いました。

第3回東日本大震災津波復興委員会(H.23. 5.13)
達増拓也知事
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